経営力を高める為の営業再設計コラム ~ 明日の営業力を高める気づきをめざして ~
2022.08.15 第192回 DX推進! 始めの一歩は?
━【 今回のテーマ 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
DX推進! 始めの一歩は?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━
DXが苦手な某経営者から
「放置のツケですか?…」
「考えるべき課題が多く、難産ですが生まれ変わる
山は高く険しいですが、乗り越えていきましょう」
「ですね…」
同社のシステムは20年前から、自社開発で運用
担当者は2名、各人が開発したため、今は完全に属人化
周囲から見るとブラックボックス化していました。
その上、OSのサポート停止でプログラムの書き換え
移行ツールなどの検討もなく、ただゴリゴリ修正。
さらに加えて、マルウエアやランサムウエア等
システムの脆弱性で経営者の危機意識は…。
このような状態で、よく言うれる事は、
「何から手をつければいいのか分からない。」
自分の事が、自分で分からないのと同様
自社の事が、自社では分からないのです。
最初の一歩は、「資産の棚卸」
具体的には
IT資産(ハード・ソフト・ネットワーク・セキュリティ)の棚卸、
人的・組織資本(要員・体制・ルール・コミュニケーション)の棚卸
棚卸を通じて、使えるもの・使えないもの…を分類
今後のビジネス展開で必要なもの…を洗い出し
人財・システム、そしてこれらの基盤となる資本(お金)…を試算
これらから
対応すべき大項目にまとめ
重要度と緊急度の整理
を行ってもらいます。
そして私は、経営者自身の意識・体制・組織力
これらを総合的に俯瞰しながら、
今月取り組むこと、今期取り組むこと、来期以降に取り組むこと
等をご助言しました。
経営者との最後の会話
「後ろを振り返るのではなく。
2~3年後、先の見える世界を創りましょう!!
3ケ月後、棚卸後の全体像を約束した1時間でした。
「会社は生きもの」 「情報システムも生きもの」
「生きもの」をどう進化・発展させるのか?
常に考えていなければいけません。
貴殿は、最初の一歩・その次の一歩が
着実に踏めていますか?
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。