経営力を高める為の営業再設計コラム ~ 明日の営業力を高める気づきをめざして ~
2019.02.15 第108回 営業マンが受注した際に大切にすべき意識
━【 今回のテーマ 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
営業マンが受注した際に大切にすべき意識
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若手営業マンからの報告シーンです。
「大森さん、契約書見てください!
新規顧客から受注できました。
ご紹介ありがとうございます」
「おめでとうございます。
今日は祝杯ですね。ところで次は」
「はい、この会社の私の役目は終わり。
後は納入担当者に任せるだけです」
「はあ? そうですか??
貴殿は大切な事を忘れていますね」
それは
同業種の顧客に横展開する意識です。
新規顧客からの受注は営業本来の仕事
感慨深いものがあります。
顧客に初めて自分が認められた!
営業の醍醐味と言って過言ではありません。
ただ、受注のプロセスやその際に培った
ノウハウを見直さないでの「次」は
「もったいない」の一言。
ここは、同じ課題で悩んでいる同業他社への
紹介やアプローチを考えるべきです。
受注できた顧客と同じ業種・業態の
同業他社を紹介してもらう。
同じ課題を抱えた顧客をリスト化し、
仮説をたてて、セミナーを企画してみる。
特定の業種に精通し、解決策を提案できれば、
同じ業種の他の顧客にも営業展開する事ができるのです。
私も現役時代、流通業界を20年近く担当し
その中で業界の課題に対する提案をして
効率的な営業活動してきました。
POSの普及による単品管理で得られるメリット
タッチパネルによる効率化の評価
業界としてとりくむべき課題のファシリテート
最近では、10月の消費増税と同時に導入される
軽減税率制度に向けの対策に、中小小売業は
どう対応するか頭を悩ましているはずです。
受注という「点」から、顧客を紹介してもらう「線」
そして同じ課題を抱えているターゲット顧客(面)に広げる。
貴殿は、受注という「点」を「面」に広げる意識をお持ちですか?
今回も、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。