経営力を高める為の営業再設計コラム ~ 明日の営業力を高める気づきをめざして ~
2018.11.15 第102回 営業部長に試してほしい部下へのカンフル剤
━【 今回のテーマ 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
悩む営業部長に試してほしい部下へのあるカンフル剤
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━
某営業部長さんのお悩みです。
「大森さん 営業が育たなくで困っています
実績もついてきません
一度客観的な眼で見てほしい」
「過去、どんなご指導をされてきたのですか?」
「毎週月曜日に前週の営業進捗確認
今週の目標確認と具体的な活動内容を
指示しています」
「それ以外には」
「月に1度の営業会議で勉強会をしています」
(しばらく会話… 沈黙後…)
「現状をお聞きすると、視点が全く違います」
「え!何が違うのですか?」
「どこまでお力になれるか別にして
私の持っているカンフル剤を使ってみます」
「カンフル剤?」
このカンフル剤とは
「5年後に自分はどうなりたいか」を
部下と一緒になって具体的に書く事です。
そんなことが「カンフル剤?」と
思うかもしれませんが…「なります!」
毎週、数字を中心とした管理、管理で
締め付けられていては、やる気はでてきません。
ここは、部下の将来像を一緒になって真剣に考えるのです。
例えば、若手営業マンなら、次のような将来像が考えられます。
会社で昇進し、管理職になっている。
仕事も家庭も充実した生活を送っている。
自身の専門分野が確立し、社内外から信頼されている。
部下の5年後のなりたい姿が具体的に共有できると
この姿をめざす為に必要な能力を一緒に書き出し、
それを勉強する経験の場を考えます。
この経験の場とは商談の場です。
めざすべき方向性が見えたら、
次にもう少し近い将来(例えば3年後)
部下はどうなっているべきか?
今の能力から見つめていきます。
すると5年後のなりたい姿に向け
3年後もしくは来年・さ来年
自分に求められる能力やスキルが見えてきます。
これを部下と一緒になって真剣に考える。
最後はそれを「キーノート」という一言にまとめ・記し、
部下の机の上で、毎日眼のつくところに置いておく。
ここまでくると、5年後もしくは3年後に向けた
エンジンがかかるのです。
このステップを得て一皮剥けた社員として
成長していきます。
貴殿は、部下の将来の夢に耳を傾け
一緒になって真剣に考えた事がありますか?
今回も最後まで、読んでくださりありがとうございました。