経営力を高める為の営業再設計コラム ~ 明日の営業力を高める気づきをめざして ~
2017.01.15 第58回 営業マンが陥りやすい「目的・目標」と「手段」のとり違え
━【今回のテーマ】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
営業マンが陥りやすい「目的・目標」と「手段」のとり違え
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某営業マンとの同行営業前のヒトコマです。
彼は入社2年目、仕事も覚え社内の雰囲気にも慣れてきたようです
彼の話を聞いたり、活動内容を横から見ていますと
確かにテキパキと効率的に、仕事をこなしていると感じます。
担当顧客からも「いつ来てくれるの?」と
声がかかるようで、1週間先のスケジュールは
常に一杯のようです。
そんな彼にある質問をしますと、
彼は理解に時間がかかりました。
その質問とは
「今日の〇〇社はどんな目的と目標をもって
訪問するのですか?」
です。
この質問に彼は、少し間をおいて
「〇〇社には、現契約の条件変更の相談です」
と回答しました。
しかしこれは、営業活動の内容であって
私が知りたい、目的や目標の答えではありません。
他によくある答えが
「△△社には、提案書と正式見積もりの持参です」
「□□社には、担当の人事異動に伴うご挨拶」
等です。
私が期待した答えは
目的…既存案件以外の提案機会を模索する
目標…新規案件の担当部署を紹介してもらう
目的…長期的に信頼関係を得る方策を模索する
目標…商談の中から顧客のあるべきイメージが共有する
等々
彼は、顧客から声をかけてもらう事で
仕事をしていると誤解をしていたのです。
確かに忙しく動いていると、目的や目標意識が希薄になり
訪問する事自体が目的になってしまいがちです。
でも、訪問する事は目的でも目標でもありません。
著書「法人営業で成功するにはコンサルティング力を磨け」
でも記しました(第4章(2))が、
依頼・相談された事の先に予想できる事について
先回りして、次の一手を考えるのが営業としての
本来の仕事です。
ここは、もう一歩踏み込んで、その先にある
目的・目標意識が重要なのです。
直近の懸案事項に加えて
自ら高い目標を設定し挑戦する。
貴殿は顧客を訪問する事で安堵し、
手段を目的・目標にしてしまっていませんか?
今回も最後までお読みくださりありがとうございます。