経営力を高める為の営業再設計コラム ~ 明日の営業力を高める気づきをめざして ~
2016.11.15 第54回 営業部がPDCAでCを大切にすべき理由
━【今回のテーマ】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
営業部がPDCAでCを最も大切にしなければならない理由
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━
うちの会社は「PDCAではなく、PDPD」です。
ある社長さんが、バツの悪そうな顔をして
笑って話してくださった一言です。
計画(Plan)⇒実行(Do)
⇒振り返り(Check)⇒行動(Action)
略してPDCA
ご存じの方も多いと思います。
営業部だけに限らず、製造・管理など
ビジネスの世界では周知のサイクルです。
ただ、このサイクル
たくさんの企業を側面からご支援していますと
バランスの悪い会社もしくは営業部が多いのです。
その極めの例が冒頭の会社の社長さん
半分冗談かもしれませんが、少なくても
笑い話にはなりません。
このような企業さんには
こんな習慣をお願いしています。
その習慣とは
「自身(もしくは営業部)の振り返り時間を
確保し、真剣に上司・部下と共有することです。」
このように記しますと
「当たり前」といわれるかもしれませんが、
この「当たり前」が「当たり前」にできないのが
世の常です。
では、お聞きします。
貴社もしくは貴殿は、この「振り返り(Check)」を
いつどのように実施していますか?
一般的に営業部は、月末や四半期、そして期末になると
目標の数字に追われます。
月や年度が変わりますと、ヘッドスタートという事で
営業マンは息をつく暇もなく、新たな活動に邁進します。
いや、「せざるを得ない」のです。
この状況からCheck⇒Actionが実行されずに、
冒頭の社長さんの会社のようになります。
何を隠そう…
私のサラリーマン時代に勤務していた会社も
12月31日締め、1月1日付で人事異動
そして、新年度・新組織の営業がスタート
振り返りは全くありませんでした。
1年の実績数字だけを見て一喜一憂。
反省点や問題点を浮き彫りにしないで
どのように次年度に繋ぐのでしょうか?
PDCAの中で「C」への希薄さが
多くの企業で蔓延しています。
そして、それが計画倒れの一因です。
そこで、私のご支援先では、四半期にもしくは半期に1度、
質(活動内容)と量(訪問数や実績)の両面から
分析を行います。
そして、その結果を可能な限り見える化と共有化
Planの前のActionを明確にしてから
計画をたててもらいます。
会社からの目標(予算)に対する
計画づくりはもちろん重要です。
ただ、それは過去の活動を振り返った中から反省(Check)し
次につながる糧やエネルギーを貯めてから、
スタート(Action)してほしいのです。
貴社で、もしくは貴殿は
PDCAサイクルがバランスよく
有機的に繋がった活動ができていますか?
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。