経営力を高める為の営業再設計コラム ~ 明日の営業力を高める気づきをめざして ~
2016.03.01 第37回 売上目標達成の前に「大切にしてほしい」意識
━【今回のテーマ】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
売上目標達成の前に「大切にしてほしい」意識
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━
先日ある営業部長さんからの悩みです。
「今期も残すところ1ケ月、今年は
『数字へのこだわり』を大切にやってきました」
「しかし、営業マンは息切れのようです」
「新規開拓を方針として行ってきましたが、
思うように実績があがりません」
大森は、この部長さんの部下からも悩みを聞きました。
「新規開拓の訪問先リストをもらって
営業するのですが、うまくいかなく苦労しています」
加えて
「大森先生ならどうされますか?」
営業部ですから、数字にこだわるのは当然です。
ただ、この2人と20分程度のお話の中から
共通する変えていただきたい意識が
見えてきました。
その意識とは
顧客に「商品やサービスを提供しようとする」
強すぎる意識です。
一言でまとめますと「ただ、売り込んでいる」
営業ですから、ある意味当然ですが
一方、ただの売り込みに対しては
相手は「まずは断る」のが普通の心理です。
新規顧客開拓と既存顧客訪問
いずれの場合でも、新たな商品を紹介する際に
売り込みの気持ちで接しては
息切れして疲れてしまいます。
ここは
「~について、どのように考えますか?」と
と水を向け、
「商品・サービスに期待する考え」について
傾聴の機会をつくることです。
例えば、マイナス金利政策で住宅ローン契約獲得の
競争が激しくなってきます。
「金利が安くなりますよ、どうですか?」
ではなく
「今回の金利緩和策を、貴殿はどのように考えますか?」
から入るのです。
これは、営業として数字が達成できる、できないとは
次元の異なる話しです。
「数字にこだわる」は営業として当然です。
ただ、その数字にこだわりすぎて、
顧客からの意を傾聴する意識がなくなってしまいますと、
達成できる目標も達成できなくなるのです。
貴社は「数字にこだわる」の裏に持つべき
「たいせつな意識」を指導されていますか?
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。