経営力を高める為の営業再設計コラム ~ 明日の営業力を高める気づきをめざして ~
2023.03.01 第205回 DX時代 見直すべきKPIの考え方
━【 今回のテーマ 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
DX時代 見直すべきKPIの考え方
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DX推進に向け、新たな事業構築の模索支援
担当者からの一言
「KPIがアイデア数ですか?
財務指標ではなく?」
大森言
「アイデア創出レベルでは無理です」
担当者から
「うちの社長、納得しませんよ!そんなの?」
事業を推進するため、経営者が大切している
KPI(Key Performance Indicatorの略)
日本語に直しますと「事業を達成する為の鍵となる指標」
これは、一般的に財務の視点から表現します。
売上、利益、顧客数、シェア
これと時間軸と併せる。
2年後に売上10億
3年後に業界シェアNO1
DXの時代、特にアイデアを創出する段階では、
これには、無理があります。
その理由は、事業化までのプロセスが全く異なるからです。
従来は、事業アイデア⇒緻密な調査・分析
⇒完璧な計画⇒実行⇒価値増幅(売上)
DX時代以前、経営者は部下に収益が見込まれるまでの
精緻な事業計画を要求していました。
いつまでに、どれだけ売上があがるの?
しかし、今はDX時代
プロセスが全く異なっています。
事業アイデア⇒POC(概念認証)
⇒実用化の模索⇒価値増幅(売上)
100のアイデアから、可能性のある10をモデル化
実用化テストを繰り返すプロセスで5つになり、
最終的に残るのは2つの事業
事業アイデアの段階から価値増幅(売上)を
計画していると、時間がいくらあっても足りません。
経営者には、従来の財務指標で評価したいという
発想から抜けきってもらわないといけないのです。
VUCAの時代!
財務の視点をKPIにした完璧な事業計画は立案できないのです。
貴社は、DX時代に合致したKPIが設定できていますか?
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。