経営力を高める為の営業再設計コラム ~ 明日の営業力を高める気づきをめざして ~
2021.11.01 第173回 DX時代、顧客の経営課題を共有する2つの質問
━【 今回のテーマ 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
DX時代、顧客の経営課題を共有する2つの質問
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某社、人材育成担当者の一言
「内の営業マンに期待するのは、
経営者との商談で課題を共有する事です」
DXを迎えた時代でなくても、
「ソリューション」を意識する営業マンにとって
顧客の経営課題を把握する事が大切です。
しかし、これには長い経験と知見が必要
若い営業マンにとっては至難の業です。
そこで、大森は経営者との商談の際
2つの質問をする事を推奨しています。
それは
・「人・物・金・情報」の中のウエイト感
・そのように考えた理由はどこから
です。
前半の質問、全体を10としてその比率等で伺い
後半の質問で、そのように考える理由を把握します。
前半は数字でお聞きしますので、答えやすいです。
殆どの経営者は、考えた事がないので気づきになります。
後半の質問、日頃実行している経営姿勢の本質を
私たちは、理解する事ができます。
そして、本質を捉えているか否かは別にして
経営者の日頃の悩みに寄り添えます。
さて商談時に、営業マンは当然
自社の商品が脳裏に浮かびあがってきます。
システム会社は、情報(システム)
銀行の営業マンはお金 等
ここで、営業マンは、自社商品を経営の観点から
その位置づけや意味づけを考えるようにします。
システムですと、新事業立上げや経費削減を実施
銀行ですと、コロナ対策としての生き残り策
これらによって、経営課題が具体的に
どのように改善できるのか?
経営者と一緒に考えます。
経費を〇%削減し、収益構造を改善する
△ケ月の資金確保で、この間に〇〇を実現する
そうすると、経営者と同じ目線にたて
課題の裏にある潜在化した問題点や日頃の悩みを
打ち明けてくれる可能性が高いのです。
もちろん1度や2度の商談で、できる事ではありません。
しかし、意識と数多くの経験の中から
自身の商談スタイルが確立できるのです。
「経営課題を共有する」
この大きな課題への意識が貴方はできていますか?
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。