経営力を高める為の営業再設計コラム ~ 明日の営業力を高める気づきをめざして ~
2019.09.15 第122回 参考にすべき「顧客の信頼」を得た2つの事例
━【 今回のテーマ 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
営業マンが参考にしてほしい「顧客の信頼」を得た2つの事例
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先日、ラウンダーと呼ばれるルート営業マンと
お話しをする機会がありました。
「大森さん やってられませんよ。
毎日毎日が同じ仕事の繰り返し
どこに行っても同じ話をして…」
「ルート営業って無駄ですよ。
早くネット注文とドローンに変わればいいのに…
人がする仕事じゃない!」
「おもいっきり、間違っていますね!」
営業という仕事は、新規の顧客開拓を醍醐味と思う反面、
同じルーチンワークをこなす一面もあります。
定期的な訪問・定期的な情報提供・定期的な会議
私も、現役時代に顧客との定例ミーティングがあり
システムの進捗状況やトラブル対応報告など
お客様とSEと技術者の会が月に1度ありました。
これらに、やりがいを感じる事なく
惰性で仕事をしていた事もありました。
しかし、そこには大きな間違いがある事に気づきました。
それは、現役時代に見たTV番組の実話です。
ある会社の社長が1キロ離れた銀行に、毎日100円を
貯金するために行っていました。それも20年以上…
それを知ったこの銀行の支店長が、こう言ったそうです。
「この人、私の銀行に20年毎日通ってくれました。
私は彼が必要とするなら、いくらでもお金を貸したい」
20年続けられたのは、決して惰性や習慣ではない
志すものがあるからこそできた賜物です。
最近ですと、こんな話を△△信金の営業マンから聞きました。
本人曰く、「すっぽんの○○」
この営業マン、ある商店街を毎日訪問して
「△△の○○です!」とご挨拶
するとある時から、商店主の気持ちが変わる
「熱心だね~。口座だけでも開こうか」
彼は日参から、お店の雰囲気や店主の気持ちを読み取り、
新しい芽を獲得することができました。
人が途中で無駄と考えてしまう事を継続し、
あきらめない2つの事実。
単純な仕事を習慣もしくは当然として繰り返す事が
実は信頼を高めていく事に繋がっていくのです。
ついつい惰性になりがちなルーチンワーク。
貴殿は「顧客の信頼」に繋げるため、何を大切にしますか?
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。