経営力を高める為の営業再設計コラム ~ 明日の営業力を高める気づきをめざして ~
2019.08.01 第119回 営業マンが顧客訪問時に大切にしてほしいこと
━【 今回のテーマ 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
営業マンが顧客訪問時に大切にしてほしいこと
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「雑談は苦手です」
彼は中堅社員、入社後生産管理一筋だったのですが
今年度から営業部門に配属されました。
元来話べた、配属が決まった際
泣きそうになったそうです。
彼の同行営業ご支援で会社に訪問
出発時間ぎりぎりまで、提案書に眼を通す彼に
こんな言葉をかけました。
「早めに出て、街を見ながら雑談ネタを考えませんか?」
営業マンの中には、人前で話すのが苦手な人がいます。
生産現場や商品企画・システム開発を
長年仕事としてきた人にありがちな傾向です。
彼は人見知りをする傾向で、
話し方も流暢とは言えませんでした。
ただ、営業という仕事は人と人の繋がり
顧客や面談者を理解するようにしなければいけません。
彼も顧客とよき関係を築く為に、
雑談力向上の本を読んでいました。
雑談に関する本はたくさんありますが
私は街を見て感じた事を、素直に話すように心がけています。
訪問先に行く途中、百貨店や商店のディスプレイを見て
季節感を感じながら、面談する人との最初の一声を自問してみる。
「おや?もうお盆の用意!季節の移り変わりは早いな~
まだ梅雨なのに、今年の夏は、例年に比べて遅いのかな?」
タクシーに乗ったら、運転手さんに声をかけて
お天気の話から景気の話に繋ぐ
「雨の日は運転に気を使うよね
最近は忙しいですか?」
そして20分くらい前に着いて、近くの喫茶店で
顧客の業界に関する記事にネットで目を通し、
できれば商談の合間に雑談してみる。
話しがうまい人が、雑談もうまいとは限りません。
雑談は商談の潤滑油のようなものです。
この潤滑油を、街の中から感じ汲み取っていけば、
雑談力も自然と身についていきます。
今日の客先訪問、もう20分早く出発して
街の空気を楽しんでみませんか?
それが、営業の特権でもあるのです。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。