経営力を高める為の営業再設計コラム ~ 明日の営業力を高める気づきをめざして ~
2019.07.01 第117回 営業マンが大切にすべき目にみえない〇〇
━【 今回のテーマ 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
営業マンが大切にすべき目にみえない〇〇
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「大森さんなら、どちらに行きます(就職します)か?」
大森が教鞭をとる京都の某大学経済学部での科目
「IT社会と情報管理」で学生からの質問です。
講義の合間に
「IT系の会社に就職するならお役にたてるかも
しれませんので声をかけてください」
と言ったら
某学生から直球の相談が飛んできました。
彼はシステム開発会社2社から内定をもらい
その1社から内定承諾書を〇日までに
と言われたそうです。
就職先が決まった学生の意見も取り入れ
以下の言葉にまとめました。
その言葉とは
「フィーリング」のあった会社にしたら
今、就職戦線は売手市場と言われています。
学生にしてみれば、決まらない憂鬱さより、
どこに就職しようという悩みの人が多いです。
この悩みを営業マンにおき換えてみました。
売り手と買い手
立場は逆になってしまいますが
ある営業マン
「私の商品(私という人物)を買ってください」
彼は、その商品の機能や価格を売りこんでいます。
顧客が迷っていると、値引きをしたり
他の商品を勧めたり…
別の営業マン
「この環境には、こんな感じが似合いませんか?」
顧客が迷っていても、そのイメージを高めてもらう為
それ以上、声をかけずに見守っている。
顧客から「〇〇の場合はどうするのですか?」
「△△との相性はどうですか?」
質問された事に丁寧に答え、相手の感性に訴える。
すると、多少高くてもフィーリングが合えば、買います。
京セラやKDDIの創業者、稲盛和夫さんの著書
「生きる」には、こんな一節があります。(以下引用)
研究者と接していると、彼らが一様に
創造的なひらめき(インスピレーション)を
あたかも神の啓示のごとく受けた瞬間があることに
驚くのです。(引用終わり)
研究者と学生では、深耕のレベルに雲泥の差がありますが
感覚(フィーリング・インスピレーション)という点では
同じです。
目に見えるもの:お金・商品・ひと
目に見えないもの:感覚・ひらめき・空気感
貴方は日頃の営業活動でどちらを
大切にして選ばれるようにしていますか?
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。