８月１２日　「日本の秘湯を守る会」ってご存知ですか？

八甲田山のふもとにある「元湯さる倉温泉」に来ています。ありのままの自然に囲まれた山小屋風の１件宿です。回りには自然だけで他にはな～んにもありません。インターネットや携帯電話が繋がらないのは当然、部屋にはTVもなくあるのは温泉だけ、という代物です。今日の宿泊客は９組　内子供ずれは１組だけでした。　日本秘湯を守る会というのがあるそうですが、名前の通りだと痛感しました。
あいさつ文にある、店主のあいさつが印象的でしたので、少しだけ引用させてください。
店主の挨拶
すいぶん山の中で不便な大身もしました。冬は交通が途絶えたり、食糧の確保すら難しい時代が長く続きました。いっその事山を下りてどこかで観光旅館でもと考えることもしばしばでした。　　　（中　略）　　　「残してくれ」「古くさい、立て直せ」そんなお客様の声を自問自答しながらいきてきました。私ども宿では、箸１本、石ころ１つにも皆さんとの血が通っているように思われてなりません。古いものや自然環境を残そうと今日まで言うにいえない苦労もしました。　（中　略）　山間の古いぼろやですが昔ながらの湯につかり「宿の夫婦が摘んだ山菜の味でいい、炉辺で親父語ろうよ」とおっしゃるお客さんのためにいつまでも生き続けたいと念願しています。
日本秘湯を守る会