４月２２日　ソウル流通視察２日め

喉の調子は今ひとつだったのですが、この手の専門家でもあります若松さんの紹介で韓国経営技術指導士会訪問してきました。先方からは朴陽豪会長、張韋相副会長、巌允皓事務処長の３名が対応してくださいました。特に張さんは８２歳の高齢にも拘らず、日本語も韓国人とは思えないすばらしいイントネーションでした。また、昭和３６年に３ケ月程、日本の中小企業診断士制度を勉強に来られて普及されたとのことでした。また、本来は夜食事でもと思っていたのだが、今日来たこの資料を明日までに翻訳をして、明後日からはニューヨークに行くのでその準備もしなければならないという事で残念がっておられました。それにしてもすごいパワーです。８０歳を過ぎてこれだけ現役で頑張っておられるかたは私がお話をさせていただいた方ではアシックスの鬼塚会長以来だと思います。

私がホットニュースと思って持参しました診断士制度の見直しのニュースも、この日の午前にこの指導士会から日本に訪問している方からＦＡＸが届いたという事で、すでに入手済みで日本からの情報収集の早さには驚きました。「これからのこの資料を韓国語に翻訳しなければいけなので説明をしてほしい、丁度よかった」と言われてしまいました。

韓国では、他の専門家（税理士や会計士）との制度上での棲み分けと業務内容について非常に細かく巌允皓事務処長から質問を受けました。診断士にしかできない業務にはどんなものがあるのか？診断士の業務は増えてきているのか？診断士の社会的知名度はどうなのか？などなど、、私の方からは「創業支援」「経営革新」に加え、「リレーショナルバンキング」や「企業再生」などが診断士の業務として今後期待されていることのご説明をさせていただきました。

また私の方からの質問として診断士のＩＴリテラシーの状況についてさせていただきました。まず士の平均年齢は？５０歳くらいかなとの返事でした。明日４０台最後の誕生日を迎える私にとっては、ちょうどこの歳がまんなか、各種報告やコミュニケーションは全てＷＥＢ上からもらうシステムは昨年から稼動しているようです。日本ではメール添付が主になっていますが、原則メールでは受け付けていないようです。全てＷＥＢサイトから、、こういう点では、日本よりも韓国の方が進んでいる気がしました。会報もかなりしっかりした内容のものが月に２回発行されています。日本の協会は毎月ですが、ある程度しっかりしたものを季報として発行するという考えかたもありかなと思いました。

士会訪問後は地下鉄に約１時間乗って、ソウル北部のベッドダウン三松にあるＷＡＬＭＡＲＴに行きました。事前の情報でかなり外資系は苦戦をしているとの事でしたが、本当にそう思いました。夕方５時半ころに行きましたので一番賑わっていなければいけないのですが、生鮮売り場などはちらほら、魚売場に至ってはお客さまがだれもいないという信じられない状況です。２４時間営業という事でしたが、これではどう計算しても採算に合わないと思いました。このＷＡＬ-ＭＡＲＴから３～４分くらいのところに同じ坪数くらいのＬＯＴＴＥマートがありましたので、ここのお店の状況はどうなのかを見に行って見ました。混んでましたね。たぶんＷＡＬ-ＭＡＲＴの１０倍くらいの人はいたのではないでしょうか？

お店の陳列も日本と同じコンセプトで近親感をもちました。やはり、きめ細かさと活気が集客の違いではないかと思いました。

今回の訪問でもうひとつ実現したかったのが、韓国生産性本部への訪問でした。私のミッションである情報関連については、こちらのコンサルティング事業本部情報化事業部のイ・トング部長さんに会う事だと、若松さんからのアドバイスで事前にＦＡＸをいれていただいていたのですが、届いていなかったようです。ソウルから通訳を通じて電話をしたところ、歓迎してくださったのですが、明日帰るので今回は訪問できないと言うとがっかりされてしました。もちろん、こちらもそれ以上にがっくりしましたが、、次回　訪韓の際にはぜひ情報交換をさせてほしいと思っています。